開催報告
Posted on 2018-04-28
平成30年4月27日(金)航空科学博物館見学報告
国内航空博物館との交流事業の一環として、今回は成田空港に隣接する航空科学博物館へ理事会・運営委員会のメンバー5人が訪問しました。
この博物館の建設にあたっては、「成田空港開港に関連し昭和52年に地元芝山町の要望の一つとして運輸大臣に提出され、昭和59年6月に博物館の建設・運営の事業主体となる(財)航空科学振興財団が設立、新東京国際空港公団(当時)の協力を得て、建設、展示の実施計画、資金及び展示物の調査作業が進められ、平成元年8月に開館しました。」
「当時、世界の航空先進諸国は航空博物館の設置により、貴重な資料を展示して国民に航空の歴史を伝えるとともに、航空に対する理解と認識を深め、航空界の発展のための役割を果たしていましたが、我が国における航空事業は、昭和27年の民間航空再開以来、飛躍的な発展を遂げ、その成果は各国から注目されるまでになり、かねてから航空関係者等から航空博物館を創設し、民間航空の実状の紹介、航空界の歴史的経緯の展示等が強く要望されていました。」
「このため、財団は、特に青少年に対し航空に関する科学知識についてその啓発を図り、 もって航空思想の普及及び航空科学技術の振興に寄与し、あわせて我が国の航空の発展に資することを目的に、総合的な航空思想普及施設として『航空科学博物館』を建設することとしたのです。」(以上、航空科学博物館HPより抜粋)
YS-11(試作1号機)など実機の屋外展示や館内では各種フライトシミュレーター、モックアップの展示、そして目玉となるB747-400の8分の1モデルを本物そっくりのコックピットから操縦するという珍しい体験型イベントに加えて、アリゾナからB747-200の機首部分(Section41)を持ち帰り、内装を剥いだ状態で機体構造や操縦系統をボランティア・ガイドさんが解説するという国内唯一の展示を行っています。
また、日を決めて屋外展示のリアジェットなどを使って実際にエンジンを回すという運転体験会も行われているそうで、一日過ごしても全く飽きない展示となっています。
ただ展示するだけでなく、いかにお客様に航空を理解していただくのか、それには「体験」することが入口になるのではないかと強く感じました。
最後にバックヤードも見学させていただき、博物館にとって収蔵、保管、補修の重要性を再認識した次第です。
展示部長・主任学芸員の種山雅夫様はじめ航空科学博物館の皆さま、本当にありがとうございました!!
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