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Posted on 2015-04-04
羽田ニュース★羽田、旅客の負担増 国際線500円 利用料追加、17年度めど

2015/4/4日本経済新聞朝刊

国土交通省は2017年度をめどに、羽田空港の利用客から施設整備を目的とした追加の利用料を徴収する検討に入った。国際線は1人500円、国内線では100円を軸に調整する。発着枠が増える羽田ではターミナルビルなどの増強が必要で、整備費の負担を旅客にも求める。国際線では旅客1人あたりの負担額は約2割増える。成田国際空港では航空会社が支払う空港着陸料を最大2割程度下げる案を検討し、両空港が共存する体制をめざす。
国交省は20年の東京五輪までに、都心の上空を低い高度で飛ぶ新しい経路の導入をめざしている。実現すれば羽田の周辺空域で過密が解消され、年間発着枠が現在の約45万回から4万回弱増える。同省は増加分の大半を国際線に割り当てる方針だ。
発着枠が広がれば航空機の発着回数や利用客が増えるため、ターミナルビルや駐機場などを増強する必要がある。経費は1000億円前後とみられ、整備費の一部を乗降する利用客にも求める。特別着陸料として航空券に上乗せして徴収する方向で、国際線は1人500円、国内線では100円とする案が有力だ。
すでに羽田では施設利用料として国際線で大人1人2570円、国内線では同290円を徴収している。特別着陸料の徴収で旅客1人にかかる負担は2~3割増える。
国交省の試算によると、国際線の年間利用客を800万人、国内線では6000万人と仮定し、乗降客の双方から徴収すると100億円程度の増収になるという。
国交省は省内の有識者会議で具体策の検討を始め、16年度中に制度を固める。17年度から旅客負担を求めたい意向だ。

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